集中測量実習とは、徳山高専土木建築工学科3 年生(約40 名)を対象に、起伏に富んだ校外土地の地形図をクラス全員で完成させることを目標に実施する3泊4日の測量合宿のことである。
この集中測量実習は、昭和60 年(第10 期生)から始まり、30 年もの間、測量実習の一環として継続的に実施されている本学科の特徴的な教育プログラムである。
徳山高専に入学し、2年半をかけて講義や実習により修得した測量技術や知識を応用し、山、海、離島など、自然豊かで起伏に富んだ場所にて地形測量を中心とした総合的な応用測量を実施することにより、技術や知識の集大成とする。整地された校内の実習ではありえないトラブルや地形に悪戦苦闘しながらも、実際の現場に通用する技術を習得する。
また、本実習には地形図を作るという1 つの目標を掲げて実施する3 泊4 日の集団活動によって、クラスにおける学生相互および教職員との絆を深め、今後の学生生活に活かすという教育効果も期待されている。
最近では、測量対象地域の文化や歴史を学び、地域住民の方々と触れ合うような趣向を凝らしたイベントも実習期間中に企画しており、単なる測量実習の枠を超えた本校CA独特の教育プログラムとなっている。
ここでは、作業の様子や印象に残った場面などを中心に、集中測量実習の魅力を学生製作のフォトアルバム形式で紹介します。